賃貸の利用状況
しかし、そのような物件については、そもそも土地の価格のところで資産価値をどう考えるかという別の部分があります。
ここで触れた「人が住んでいるところのほうが、地価という意味での資産価値は守りやすい」、この章の最初の節で触れた「土地の価格の比率が高い分、住宅地の一戸建ての資産価値は守りやすい」という「そもそも」論に外れるからです。
おそらく、中古住宅として一番売却しにくい、つまり、資産価値を保ちにくいのがこのタイプです。
まず、住宅地に突如として出現する新築戸建てを考えてみましょう。
この場合、周囲には既に家が建っています。
住宅地としての歴史にもよりますが、周囲の家屋自体、当然統一性はなく、もしかすると築30年くらいの木造平屋建てと、築5年程度の2階建てが混在しているかもしれません。
代替わりをしていて新しい家が建っているケース、代替わりの途中で二世代住宅になっているケースなどもあるでしょう。
あるいは、みなさんが買おうと思っているのと同じように、1戸分の土地が空いたので建売が建って購入した人、あるいは、そのような土地を買って家を建てた人もいるかもしれません。
このような環境では、建売住宅であっても、周囲との比較感では個性的な建物になってしまいます。
というのも、外観にははやり廃りがありますから、どうしてもそのときに一番人気のありそうなスタイルを取り入れます。
その結果、統一性がない、周囲とはまったく別の建物ばかりが建つ場所になっているわけです。
そうなると、みなさんの家が建売住宅でも注文住宅でも、周囲とは違う建物が建ちます。
その分、中古住宅としては売却しにくくなるのです。
確かに、道路からかなり奥まったところに建っている家であれば、外観の調和性というのはあまり気になりません。
しかし、周囲との比較をしなくていいほど隣家から建物が離れている家など、日本の普通の住宅地ではごくわずかですし、まして、私たち庶民が買える広さの土地に建つ家では考えられないと言っていいでしょう。
周囲の物件と雰囲気が異なる建物は売りにくく、売りにくいということは資産価値を守りにくいことにつながります。
建物を含めた資産価値という点で考えると、たまたま1軒分の空き地があったところの建売というのは、あまりおすすめできません。
なお、周囲が必ずしも住宅地ではなくて、店舗などがある場所でも、原則として同じことが言えます。
では、この種の物件が中古で出てきたらどうするか?どんな建物を建てても建物の資産価値が守りにくいというのはつらく、土地の魅力に若干欠けるということになりましょう。
土地代よりも安く買えればいいという結論になりますが、さすがに、そんな気前のいい売り手は(よほどのことがない限り)いなかろうと思われます。
賃貸をこれから探す方に朗報です。賃貸の為になる情報です。